アマンダ・トンプソンは日本在住のイギリス人デジタルアートデザイナーで、コンピューターソフトウェアにより、絵や写真を用いたデザインしている。日本のビジネススクールでコンピューターグラフィックスを学び、初期の作品は日本のTV番組で特集され、東京で展会を示開催。
1993年ケンブリッジ大学外国語学部を卒業、日本で大学を含め学校、企業において教育に携わる一方、BBCワールドワイドなどのラーニングメディアの編集に従事。その間、ビジュアルアート(視覚芸術)の主題をふたつの大学院で、ヨーロッパ文学(サセックス大学)と、デジタル教育(エジンバラ大学)を専攻し、修士論文にまとめる。
作品は、模様、テッセレーション(平面充填)、結び目模様、幾何学、の影響が特徴。ロシア、アゼルバイジャン、ジョージア、ウズベキスタンの旅で目にした布地の色とデザインから、新たな着想を得る。十代後半、ロンドンの音大在学中は、隣がリバティ百貨店という幸運なめぐり合わせで、数多くのリバティプリントに触れる。
その後、日本、その他のアジア諸国、アフリカの生地や表面デザインが、刺激の源となり、数カ国語の素養により、文字表記の視覚的差異にも常に関心を持つ。家族が編み物、レース作り、タティングレース編みに堪能で、初期のコンピューターテクノロジーにも通じていたため、幼少期より、多種多様な視覚的構造に親しむ。
今回の企画は英国と日本を繋ぐ創作活動の一環。環境に負担が少なく、柔軟な対応が可能な、新しいデジタルプリント技術により実現した限定版の作品は、装身にも装飾にもふさわしいものとなっている。